株式会社The Chain Museumが開発したアーティスト支援アプリ「ArtSticker」(アートスティッカー)で、荒木経惟の最新作「梅ヶ丘墓情」展で発表された最新作のうち26点を紹介します。
「梅ヶ丘墓情」展について
個展タイトルの「梅ヶ丘」は荒木の自宅がある場所。
展示される作品群の被写体の多くは、自宅やその周辺で撮影された、人形、像や怪獣のオブジェ、花、モノクロームの空ですが、すでに亡き父と母の没年を記したメモや、妻の陽子の写真も含まれます。
昭和から平成への改元時や2000年の世紀の変わり目など、荒木はその時代を謳歌した女性達、当時の出来事、変わりゆく街並みをカメラによって「複写」することで、時代の節目の世相を作品にまとめてきました。
元号が「令和」に改まる今年、体力が日増しに衰え、外出を控えることの多くなった荒木の関心は自分自身にあります。
「墓情」という言葉からも、今年79歳を迎えた写真家が、自らに忍び寄る死を意識していることをうかがい知ることができると同時で、ありのままに提示される写真の堆積を前に、その解釈は見る者に委ねられるのです。
会期:2019年5月25日~2019年6月15日
会場:タカ・イシイ ギャラリー東京
住所:〒106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F
荒木経惟(あらき・のぶよし)について
70年代より荒木は被写体との親密な関係性を写した写真作品で高い評価を受け、妖艶な花々、緊縛ヌード、空景、食事、東京の街、飼い猫など、様々な被写体から強烈なエロスとタナトスが漂う独特の写真世界を確立。
精力的に刊行し続ける写真集はこれまで520冊以上に及び、同時に国内外の数々の美術館にて展覧会を開催。
戦後日本の写真界を代表する作家として世界的に知られている。
おもな個展
「センチメンタルな旅、1971-2017-」東京都写真美術館(東京、2017年)
「Araki」ギメ東洋美術館(パリ、2016年)
「往生写集-顔・空景・道」豊田市美術館(2014年)
「荒木経惟写真集展アラーキー」IZU PHOTO MUSEUM(静岡、2012年)
「私・生・死」バービカン・アートギャラリー(ロンドン、2005年)
「花人生」東京都写真美術館(東京、2003年)
「Suicide in Tokyo」ジャルディーニ・ディ・カステッロ(ヴェニス、2002年)
「Tokyo Still Life」イコン・ギャラリー(バーミンガム、2001年)
「Nobuyoshi Araki」ゲント市現代美術館(2000年)
「荒木経惟 センチメンタルな写真、人生」東京都現代美術館(1999年)
「Tokyo Comedy」ウィーン・セセション(1997年)
「荒木経惟・私日記」カルティエ現代美術財団(パリ、1995年)
「アクト・トーキョー1971-1991」フォルム・シュタットパルク(グラーツ、1992年)
受賞歴
第6回安吾賞(2012年)
オーストリア科学・芸術勲章(2008年)
日本写真協会・年度賞(1990年)
アーティスト支援アプリ「ArtSticker」ついて
アートにまつわる収益は、現在、売買か入場料に限られている。
一人一人がスキな作品に直接お金を投じることができたら、アーティストは何ものにもとらわれず、作品をつくれるようになる。
直接支援をおくりながら、アート作品への興味・関心を気軽に残すことで、アートの更なる自律と自由を後押しし、一人一人のアートへの参画をこれまでになく身軽で、ひらかれたものにしたいとのこと。
近くのアートを探せる
今いる場所の近くにどんなアート作品があるのか。
位置情報から探せて、巡れるようになります。
心を動かす、作品に出会える
国内外問わず、様々なジャンルのアートワークを掲載。
作品をより深く知るための情報も、くわしく紹介しています。
アーティストを直接・気軽にサポート
金額に応じた色の「スティッカー」をアート作品に貼ることで、アーティストをサポートできます。
名前が作品にクレジット
サポートのあかしとして、さながら映画のエンドロールのように、作品情報の下にあなたの名前が残せます。
その作品をつくったアーティストからのお知らせも受け取れるようになります。
レビューを書いて鑑賞体験が残せる
スティッカーをおくった作品に、レビューが書けるようになります。
あなたのレビューに付いた他のユーザーのいいね!やコメントをきっかけに、作品の見かたが深まることもあるかもしれません。
あなたによるあなただけのコレクションがつくれる
スティッカーをおくった作品は、あなたのコレクションとしてどんどんたまっていきます。
アートコレクターのようにコレクションを増やし、育てる楽しみが、あなたのものに。
あなたのコレクションを自慢したり、他の人のコレクションをとおしてインスピレーションを受けたり。
新たな作品との出会いも、きっと待っています。
※スティッカーのお金は、アーティストの作品写真をアプリ上で利用する対価、ArtStickerを運営するThe Chain Museumの手数料、作品にかかわるプロジェクト主催者等への寄附の合計額です。手数料は、ArtStickerの活動費として、様々なアーティストとの共同プロジェクトに役立てられます。また、作品によっては、プロジェクト主催者等への寄附を含まないものもあります。
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