キミは本当に写真家?プロカメラマンが気になる事

名古屋の写真家、NAOVIC(ナオビッチ )が撮影した作品 Art

オンラインコミュニティのFstoppersに面白い記事が掲載されていました。

日本でも同じことが言えるのではないでしょうか。


写真に関する耳が痛い意見。写真業界のプロフェッショナル29人が語る

1.写真学校や学位の99%は不当な扱いを受けている。

2.中判カメラはオーバークオリティ。
ほとんどの場合、適切なレンズ選択したフルフレームで高品質の画像を作り出すことができます。

3.デジタル時代の現代にフィルムで撮影するのは、ただのマスターベーション。
自分では満足するかもしれませんが、ただそれだけです。

4.みんながお金を払っているアーティストのサインは、値段が高すぎて、みんな同じように見える。
ペンを使い、きれいなサインをしてスキャンしてください。
もしあなたが幼児のように走り書きをするなら、それはあなたが世界に作ることができる印です。

5.被写体が服をきていれば、ほとんどの写真家はそれを「ファッション」と呼びます。どんな服でもOK。

6.ソーシャルメディアで上手くやっているからといって写真家ではない。

7.人々が「アート写真」と呼ぶものの99%は、全くアートでは無い。

8.写真家の大多数は、自己を重要視しすぎています。
あなたは高価なカメラのシャッターを押す猿です。
イエスの生まれ変わりではありません。

9.F1.4の開放値で撮影して背景をボカしたって、良い写真にはなりません。

10.風景写真家になりたいなら、飛行機や車よりも自転車を使うべきです。

11.ヘアメイクこそ、お金をかけなければ意味がありません。

12.フォトジャーナリズムは写真の最高レベルのものではありません。
そして、権威ある賞の大半を獲得するような写真でもありません。

13.VSCO(画像加工アプリ)なんて消えろ!
オレンジ色の肌とグリーンかぶりなグレー。
非常にうんざり。

14.写真家の機材に対するこだわりは、写真の質に反比例します。

15.もし、あなたのソーシャルメディアのIDやドメインに「写真」、「写真家」をいれているならば、あなたが写真家ではないと断言できる。
もしくは、もっと良い名前を思いつく想像力に欠けていると思う。

16.Photoshopは現代の写真家にとって最も価値のある才能です。

17.一貫して高品質の作品を作り出すことができないならば、あなたは良い写真家ではありません。

18.3600万画素以上のカメラで優れたレンズのコーナーパフォーマンス性能とマイクロコントラスト性能を気にせずに、極端に圧縮された1080pの画像をInstagramにアップロードすることを何とも思いません。

19.プロの写真家とはお金を稼ぐことができる人です。
「プロ」であることは、才能とは直接関係がありませんが、ビジネススキルと商業スキルに関係します。

20.機材が重要です。
私はフォードTで国を横断することができましたがBMWで横断することの方が好きです。

21.自然光のみで撮影することをアピールする写真家は、ほとんどの場合、ストロボを使った撮影がイヤだったり、できない人の言い訳です。

22.キヤノンのセンサー技術は時代遅れです(他のメーカーはキヤノンではなくソニーのセンサーを購入します)。

23.露出する為に多くのフォロワーを持っている「インフルエンサー」を撮影することは時間の無駄。
インフルエンサーのフォロワーが撮影した写真家についてあまり気にすることはありません。
そして、そのフォロワー達は決して、あなたのターゲットではありません。

24.ソニーのカメラの色はひどいです。

25.仕事は結果で判断されるべきです。
そのプロセスは目的を達成するための手段ですが、ワザと困難なプロセスを使っても、それほど良い結果にはなりません。

26.ライカは富裕層向けのステータスブランドです。

27.最高のカメラは人それぞれです。
自分にとって最高のカメラと一緒にいるかどうか確かめてください。

28.Photoshopのような後処理を使わないのは、あまり良いことではありません。
面倒だという理由で品質を犠牲にしているにすぎません。

29.キックスターターで写真を撮るのは、お金の無駄遣いです。

翻訳:naovic


まとめ

思い当たる部分がある人が多いのでは無いでしょうか。

29人の意見の中で、ボクがいちばん共感したのが「6.ソーシャルメディアで上手くやっているからといって写真家ではない。」です。

写真にもフォロワー、いいね至上主義というものが蔓延しています。

フォロワーが多い人が素晴らしい写真家、「いいね」がたくさんつく写真が素晴らしい写真。


そんなアカウントの人はスゴい写真家になったつもりで、常に上から目線。

フォロワーを増やした技術は認めますが、写真が上手いこととイコールではない。

だから、リアルの撮影業界では通用しない人が大半。

そんな人を何人も見てきました。


だから、写真を始めたばかりの人は見習う必要はありません。

自分が表現したいことを表現すればいいのです。

自分が好きなものを撮ればいいのです。

「いいね」が少なくたって、気にせず自分の世界を作り上げていけばいい。

それがオリジナリティーだから。


ボクが気にかけていることは、写真が好きなのに、「いいね」がつかないからダメだと思って写真をやめちゃう事。

本当に絶対に写真をやめてはダメですよ!!

キミの写真が好きだと言ってくれる人が、絶対にいるから。