ISO感度って何?プロカメラマンが簡単な設定の方法を教えます

苗場スキー場のゲレンデ打上げ花火写真 Beginners

ISO感度の設定って何をめどにしたら良いかわかりにくいですよね。

ISO感度をAUTOにしている方が多いと思います。

でも、場所に合わせて設定できるようになると、もっと簡単に上手く写真が撮れるようになります。

ポイントをシンプルにまとめたので、誰でもすぐにISO感度を設定できるようになりますよ!

超簡単なISO感度の設定

この4つのシチュエーションを意識してISO感度を設定してください。

これからISO感度について説明していきますが覚えるのはこの4つだけでOKです!

1.晴れている屋外
ISO 100

2.曇天の屋外
ISO 400

3.明るい室内(陽が射し込んでいたり、蛍光灯などで明るい場所)
ISO 800

4.暗い室内
ISO 1600


ISO感度とは

ISOというのは国際標準化機構の略称でそこで策定された写真感度の規格なのでISO感度と呼ばれています。

意味はデジタルカメラが光をとらえる感度を表す値です。

数字が大きくなると光をとらえる感度が上がります。


ISO感度100と1600の違い

100と1600を数字だけで見ると16倍です。

一見、何の脈略もないこの数字の違いが皆さんを惑わせる要因の一つだと思います。

まず最初に理解して欲しいことはシャッター速度も絞りも大まかにいうと1段という単位で変化していくということです。


表記の数字が倍になると1段、変化します。

つまり100の1段上は200になるということです。

もう、お分かりになったと思いますが100と1600の差は100→200→400→800→1600の4段、光をとらえる感度が違うということです。


ISO感度1600ではダメなの?

設定を変えるのが面倒ですよね。

だから、最初から光をとらえる感度が高い1600にしておけば、どんなシチュエーションでも対応できると思うかもしれません。

ある意味、正しいのですが感度を上げると大きなデメリットが発生します。

その為、シチュエーションに合わせて感度の設定を変えなければならないのです。


大きなデメリットとは?

感度を上げるということは、どういうことかというと光への感応度をあげるということです。

デジタルカメラは光を電気信号に変えることによって処理します。

感応度を上げるためには電気信号を増幅しなければなりません。

増幅するときに避けられないデメリットが、ノイズまで増幅されてしまうということです。

暗い場所を撮影した写真にノイズがたくさん出ていて、ざらついた印象を受けた事はないでしょうか?

キレイな写真を撮影したいのに、ノイズがたくさん発生し汚い写真になってしまうという事が大きなデメリットです。


まとめ

まずは冒頭に書いたISO感度を参考に設定してください。

そうすると撮影した写真の質が変わり始めます。

カメラ任せではやはり限界があります。


シチュエーションに合った設定をする事で写真をコントロールできます。

それが撮りたい写真へ近づく第一歩です。

つまり、自分自身で表現したい写真にするにはどうしたら良いか考えるのです。


下の写真は暗い場所での撮影ですがISO感度を適切に設定しているのでノイズが目立ちません。

このようにコントロールする事が写真の上達への近道です!



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