フォトグラファーになってから、いつもCanonのカメラがそばにありました。
選んだのは手にした時、すごくフィットしたからと言う理由。
それはある意味、運命だったといえるかもしれません。
まだ新人だった、ぼくをいつも支えてくれた歴代のEOS達。
ずっとCanonのカメラだけを使い続けるんだと思っていました。
SONYのカメラを買いました
昔を思い出しながら感傷にふけってみましたが、実はSONYのカメラを買っちゃいました。
きっかけはソニーのプロサポートが手厚いこととフルサイズミラーレスということが気になっちゃったんですよ。
最初は実際に買うことになるとは思っていませんでしたが、撮影の幅が広がるかもと思い始めたら買わずにいられなくなりましたね。
SONYフルサイズミラーレスを使って思ったこと
一眼レフは重い
α7IIIを持って気がついたんですけど、フルサイズミラーレスってカメラが小さくて軽いんですよね。
今まで当たり前のように重いカメラを使っていた、ぼくにとってはこれはすごい発見でした。
カメラは重いのが普通。
逆に軽すぎるとレンズとのバランスが合わなくなって不安定になるからダメだよねと思っていました。
ところがレンズも軽い。全部軽いからバランスもそれほど、気にならないし、「これはイイ!」となりました。
写真を撮りに出かけると大きさ、重さってネックになるんですよね。
単純に大きくて重いから持って出るのが負担になるとか、持って出かけてもカメラバッグから出さないとか。
でもぼくが一番ネックになるなと思うのは街に馴染まないんです。
カメラを持っている人がここにいますよって感じで目立ってしまいます。
それを防ぐためにライカとかを使うんですが撮れる写真の方向が違うのでちょっとジレンマに感じていました。
でもα7IIIだとコンパクトな上、一眼レフと同じ事ができます。
これってすごいですよ。
街で撮影していてもライカほどではないですが馴染むんですよね。
実際に歩きながら撮影しましたがあまり、意識されないし、ぼく自身もリラックスして撮影する事ができたのは発見でした。
でも、撮影していてちょっと気になる事があったんですね。光学式ファインダーじゃないという事です。
光学式ファインダーと電子式ファインダー
フォトグラファーが写真を撮る時に大切なファインダー。
ファインダーには光学式と電子式の2タイプあります。
光学式にはレフレックスファインダーとビューファインダーがありますが、今回は光学式はレフレックスファインダーで説明します。
まず、光学式ファインダーと電子式ファインダーの仕組みをざっくり、整理してみると
電子式ファインダー : レンズを通過した画像が、撮像センサー(CCD)などの処理を受けてデジタルデータとして液晶ビューファインダー(EVF)に表示されます。
こういう違いがあります。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが簡単に言うとファインダーに実際の景色が見えるのが光学式ファインダー、映像が見えるのが電子式ファインダーです。
実際に覗いてみるとその違いがはっきりとわかります。
実際にのぞいてみると、やっぱり電子式ファインダーはちょっと見にくいんですよね。
少しタイムラグがあったり、被写体のディティールが感じにくいところが特に大きなデメリットだと思います。
ただ、使っているうちに光学式ファインダーでは実現できない、スゴいメリットがあることに気づきました。
まず、実際の仕上がりと同じ状態を確認しながら撮影することができるということです。
これに気づいた時はちょっと衝撃的でした。
例えば、光学式ファインダーで被写界深度を確認するためには絞り込みレバーを押します。
ただ、ファインダー内が暗くなってしまうので確認しにくいんですよ。
でも、電子式ファインダーは露出も被写界深度も仕上がりと同じ状態でファインダー内で見ることができるのでデメリットなく、確認することができます。
露出を間違えていたら、その通りにファインダー内で見えるので真っ黒や真っ白で写っていないなんてことは撲滅されちゃいます。特に初心者の人には役に立つと思います。
さらに、背面モニターを使わずに映像を拡大してのピント確認や撮影後のプレビューもできます。
撮るたびに背面モニターで確認する人がいますがちょっとスマートじゃ無いですよね。
でも電子式ファインダーなら全てファインダー内で完結するので周りの人に気づかれず、全ての作業ができます!
先ほど、書いたように電子式ファインダーにはデメリットもありますが、それ以上にメリットもあるので、もっと実際に使ってみてテストしてみたいと思います。
サイレント撮影
この機能もミラーレスならではの機能です。
初めてサイレント撮影を使った時は感動すらしました。
街でスナップをするときも全く無音で撮影できるので、その場の雰囲気を壊さずに撮影することができます。
ライカは優しいシャッター音で街に馴染んでいきますが、この無音というのは新しいスナップ写真の撮り方としてアリでは無いでしょうか。
実際に使ってみると設定した、ぼく自身が忘れていて、シャッターが切れないぞーって焦っちゃうことが何回かありました。
それくらい、なんの音もしないということです。
CM撮影など動画と一緒に撮らないといけないことも多いので、これはすごく役立つ機能だと嬉しすぎて、ほくそ笑んでしまいました。
SONYフルサイズミラーレス、ぼくが選ぶなら?
もうα7IIIを買っちゃっているわけですが実際に使ってみて、他の機種にも興味が湧いてきました。
もし、他の機種を選ぶとしたらどれなのか考えてみたいと思います。
最新のラインナップから候補となるの3機種を見ていきましょう。
α9
αシリーズのフラッグシップモデル。有効約2420万画素の「Exmor(エクスモア)RS」CMOSセンサーを搭載し、最高20コマ/秒の高速連写が可能です。4Dフォーカスという693点の像面位相差検出AFセンサー、ファストハイブリッドAF、常時測距と動体予測アルゴリズムを使用した、異次元のAFシステムを搭載しています。
α7RIII
有効約4240万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、圧倒的な画素数で高い描写力を誇ります。高画素数でありながら最高約10コマ/秒の高速連写と最大76枚の連写が持続する大容量バッファーを搭載しています。
α7III
有効約2420万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー。α9と同じ、撮像エリア全体の約93%をカバーする693点像面位相差AFセンサーを搭載し、高速なAFを実現しています。
表で3機種を比べてみよう
α7Ⅲ | α7RⅢ | α9 | |
---|---|---|---|
撮像素子 | 2420万画素 (裏面照射型) |
4240万画素 (裏面照射型) |
2420万画素 (裏面照射積層型) |
感度 (拡張時) |
ISO 100〜51200 (ISO 50 / 204800) |
ISO 100〜32000 (ISO 50 / 102400) |
ISO 100〜51200 (ISO 50 / 204800) |
ファインダー | 0.5型 235万9296ドット 約0.78倍 |
0.5型 368万6400ドット 約0.78倍 |
0.5型 368万6400ドット 約0.78倍 |
背面液晶 | 3型 92万1600ドット |
3型 144万ドット |
3型 144万ドット |
最高連写速度 | 約10コマ/秒 | 約10コマ/秒 | 約20コマ/秒 |
外形寸法 | 約126.9(幅) x 95.6(高さ) x 62.7(奥行き)mm | 約126.9(幅) x 95.6(高さ) x 62.7(奥行き)mm | 約126.9(幅) x 95.6(高さ) x 63.0(奥行き)mm |
質量 | 約650g | 約657g | 約673g |
発売月 実売価格 |
2018年3月 22万円 |
2017年11月 32万円 |
2017年5月 41万円 |
ぼくが選ぶのはこれだ!
最優先して考えたいのはやはり、描写力です。
AFが早いというのも魅力的ですが写真は光から影への調子が大事だと思っているので、それを優先すると高画素モデルになります。
α7IIIを使っていてもう少し調子があればなと感じる時が実際にあります。
もともとEOS-5DsRを持っているのでそれほど、描写にはこだわらずα7IIIを買いました。
でも、思ったよりポテンシャルが高く、もっと高い要求をしてみたくなりました。
というわけで、もうお分かりだと思いますが、
ぼくが選ぶのは「α7RIII」です!
おわりに
ぼくがα7IIIを使ってみて思ったことを中心に書いてみましたが、どうだったでしょうか?
些細なきっかけでソニーのフルサイズミラーレスを購入することになりました。
でも、使ってみると意外に良いと感じたので、その部分を正直に書いたつもりです。
今回は良いことをメインに書きましたが、もちろん物足りないところもあります。
例えばレンズのラインナップ。
まだ種類が少なく、値段もちょっと高いかなという印象です。
ただ、これから充実すると思いますし、レンズアダプターを使用すれば他メーカーの優れたレンズやオールドレンズも使用できる。
そういう足りない部分を補うことが楽しみやアート性を高めることにつながることもあります。
ソニーのフルサイズミラーレスのことばかり書いてきましたが、もちろんキャノンも使い続けていきますよ。
複数のメーカーを使うと資金の関係でなかなかカメラもレンズも揃えられませんが、一気に機材を揃えれるような有名写真家になればいいだけですよね。
がんばります!!
写真はカメラによって変わるし、カメラは写真に合わせて選びます。
だからメーカーにこだわらず、使っていきたいんです。
今度、α7IIIでハッセルのレンズやコンタックスのプラナーなどを使って人物を撮ってみたいですね。