「Nikon D850」をプロカメラマンがレビュー。ベストバイカメラかも!!

Nikon(ニコン) D850 Nikon Camera

ニコンのD850が大人気です。

キャノンユーザーのぼくはD850が大人気だという事すら知りませんでした。

それくらいニコンのカメラについて全く知識がない、ぼくがD850について語っちゃいます(^ ^)


まず、ぼくがどのくらい無知か説明していきます!

わかりやすく表現すると型番の数字が3桁と4桁では何が違うかわかりません。

やばい、プロ失格レベルですね。

「キャノン一筋だからニコンのことがわかるはずない」と言い訳をしちゃいますが、今後は他メーカーにも興味を持とうと反省しました。


なぜ他メーカーに興味を持とうと思ったかと言うと、実は被写体によってカメラメーカーの向き、不向きというものがあります。

これはケースバイケースなので例は出せませんが明らかな差となって出ます。

この差はプロレベルでも本当に繊細な撮影のレベルの話なので、そんなことを考えて仕事をしている人はごく一握りなんです。

でもB全ポスターなどの大きな原稿や日本刀などの繊細な調子を表現する写真には大きな違いになってきます。


今まで、その部分はメーカーの特性については考えずにレンズ選びだけで考えていました。

これからはさらにメーカーの特性までこだわって、1ランク上の仕上がり、1ランク上のフォトグラファーを目指していこうと思います。


Nikon D850はどんなカメラ?

まず「ニコン D850」の基本スペックからみてみましょう。

裏面照射型4575万画素のフルサイズCMOSセンサー。

ISO感度最高25600 (拡張時102400)、ダイナミックレンジは約15絞り。


フォーカスポイントは153点で選択できるのは55点。

クロスセンサーポイントは99点で選択できるのは35点となっています。

最高約9fpsの連写が可能なシャッターユニットを搭載し、さらに最大200枚の連写持続性能を実現。

RAWデータの場合は最大51枚の連写持続性能。


Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15aを使用して約1840コマの撮影が可能。

タッチパネル対応3.2型TFTチルト可動式液晶モニター。

解像度は約236万ドット(XGA)、視野角170°を実現。

ファインダー倍率約0.75倍、視野率は上下左右約100%を確保しています。

ボディーは上面カバーと背面カバー共にマグネシウム合金製。


光学ファインダー

最近のカメラは光学ファインダーでも見にくいものが増えています。

さらにEVFは、まだ光学ファインダーのレベルではないですしね。

そんな感じでファインダーという存在が希薄になっているんですけど、ぼくは被写体とつなぐ唯一の大切な場所だと思っています。

液晶モニターを見ている人もいますがファインダーの代わりに液晶モニター越しで見ても何も感じないんですよね。

それは写し出されている1枚の絵という感じでしょうか。


でもファインダー越しに見ると光も影も人物も全て、存在を感じ、生きています。

その事がぼくが写真を撮る全ての始まりなんです。

だから大切なんです。

その大切なファインダーですがD850はFXフォーマットのデジタル一眼レフ最大のファインダー倍率約0.75倍を実現しています。

実際に覗いてもらうとわかりますがこれは大きな差ですよ。


そして視野率は上下左右約100%。

画面全て見えるということは本当に大切な事です。

画面の端まで考えて撮影しているのに、もし全て見えてなかったとしたら自分の意図したものと違う写真になってしまいます。

後からトリミングすればいいと思うかもしれませんが技術的にはレンズ感が変わりますし、気持ち的にそれは現場で決着をつけていない事になります。


狙いがあって後からトリミングするのは手法の一つなので全く問題ありません。

でも、全て後作業でやればいいというのは、ただ写真を撮る覚悟が足りないということだけです。


Nikon D850とSony α7RⅢとCanon 5D MarkⅣを比べてみよう

フルサイズのデジタル一眼レフ3機種を比べます。

機種については現在、デジタル一眼レフのラインナップを展開しているニコン、ソニー、キャノンの3メーカーから選びました。

Nikon D850 Sony α7RⅢ Canon 5D mark Ⅳ
撮像素子 4575万画素(裏面照射型) 4240万画素(裏面照射型) 3040万画素
感度(拡張時) ISO 64〜25600(ISO 32 / 102400) ISO 100〜32000(ISO 50 / 102400) ISO 100〜32000(ISO 50 / 102400)
ファインダー 視野率:上下左右100%
約0.75倍
視野率:上下左右100%
約0.78倍(電子式)
視野率:上下左右100%
約0.71倍
背面液晶 3.2型/236万ドット 3型/144万ドット 3.2型/162万ドット
最高連写速度 約9コマ/秒 約10コマ/秒 約7コマ/秒
発売月 2017年9月 2017年11月 2016年9月
実売価格 34万円 32万円 28万円


発売のタイミングから考えてCanon 5D MarkⅣが不利です。

しかし、同クラスで比較する上では仕方ありません。


実際に比較するとCanon 5D MarkⅣが他の2機種に比べて性能が落ちる印象があるのは否めないです。

この比較表以外の部分で比較しても見劣りする部分が多いですね。

価格も安いですがキヤノンユーザー以外は積極的に選ぶ理由は無いと思います。


残るはNikon D850とSony α7RⅢの2機種ですが、両機種とも性能バランスはとても良いです。

なので、これは好みの部分で判断したらいいかなと思います。

ぼくが選ぶならファインダーやシャッター音などアナログ的な部分を大切にしたいのでNikon D850ですね。

ただ、ミラーレスのコンパクトなボディや動画性能、EVFなどの新しい技術が好きな人はSony α7RⅢを選ぶ事になります。

この2機種って、カメラの方向性が全く違うので選びやすいのではないかと思います。


フォトグラファーとしてNikon D850のここが気になる

モアレ

最近の高画素タイプのカメラにはローパスフィルターがついていない機種が増えてきました。

このD850にもローパスフィルターがついていません。

解像感が上がるなどのメリットは大きいですが、その代償としてモアレが発生すること場合があります。

実際のモアレが発生している撮影写真を見ましたが「Sony α7Ⅲ」ほどは気になりませんでしたね。

細かいパターンで発生はしますが撮影時に適切な処置を行ったり画像処理でうまく処理する事で対応可能なレベルです。


ミラーとシャッターのショック

以前のニコンのフルサイズデジタル一眼レフではミラーとシャッターのショックでブレが発生する事がありました。

これは気づいていない人の方が多いと思いますが、特定のシャッタースピードと望遠系レンズの組み合わせでブレが発生する事が確認されています。

これは仕事だと致命的なトラブルになるレベルですからね。

現場で確認して回避すると言っても液晶モニターのサイズでは限度があるので多分、気づかないと思います。


これは本当に怖い話なのでD850で改善されているか、すごく気になりました。

結論から言うとミラーとシャッターのショック対策はかなりの進歩が見られています。

実際のテスト画像を見ましたがプレが大幅に軽減されていました。

これならそれ程、心配なく使用できそうです。


さらにミラーアップしなくてもQモード、QcモードでEFCS(電子先幕)を使用できるようになりました。

これは大きな進歩です。

これでミラーとシャッターのショックから完全に解消され、ミラーレスのようなシャープな画像で撮影が可能です。

特にミラーのショックは一眼レフの宿命でしたが日々進歩している技術でほぼ、気にしなくて良いレベルまできました。


本来はこの部分を知っているかどうかがプロとアマの写真の違いだったりするわけですが、こうなるとますます差が出にくい状況になっていますね。

様々な点が改善されてきているので写真は簡単に撮れるようになったと言う人が増えたわけですが、本当に写真を知っている人はそう言わないです。

なぜなら、写真を知っている人は同じ事をするにしても知っているか知っていないかでは大きな差が出ることを知っているからです。

みなさんも写真を撮ってもらっている人が、そう言っているからと鵜呑みにして信じないでくださいね。

それはその人が知らないだけですから。


例えば、イベントなどで望遠レンズを使っているのに片手でカメラを持って、もう一方の片手は遊ばせて撮っている人がいますが、それは最悪です。

その行動は全くカメラのことを知らずにビジュアルだけを気にして撮影しているということを表しています。

そういう状況であれば、ぼくたちブロは少しでもカメラが動かない事を考えて撮影をしています。

なぜならパッと見、ブレていなくても拡大する事によりわかるレベルでブレていると写真の印象が変わるからです。

どんなに高解像度のカメラを使ったところで全く意味がありません。

解像感が足りないな、抜けが悪いなという写真になってしまいます。


ぼくらはそれを防ぐためなら初心者っぽいフォームだとしても全く気にしていません。

最も大事なことは、しっかりとした写真を撮る事でそれ以外に興味は無いからです。


まとめ

ニコンD850は総合的に見て、レベルが高いカメラです。

全ての面でアップデートされていて、以前の機種では不満だったポイントを無くしてきています。

例えばJpegで撮影した時に発色が良くないとかシャープネスが低いとかいう欠点も改善されています。

オートフォーカスはD5系のシステムを採用することによって、以前のものと比べると格段の進歩ですしね。


D850はニコンの良心がつまった素晴らしいカメラだと思います。

キャノンユーザーのぼくでも欲しいカメラだなと思うくらいなので間違いなく買いです!


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