35mmサイズのフルサイズカメラと、ほぼ同じサイズのボディに43.8mmx32.9mmの大型センサーを搭載した「GFX 50S」。
「GFX 50S」は中判デジタルカメラに分類されますが画質はどうなのか?
その実力を確かめに散り始めのサクラを撮影してきました。
その写真を掲載しますので花びらや暗部の描写を見て大型センサーの良さを感じてもらえればと思います。
その前にそもそも、大型センサーは描写力が高いと言われますが何故でしょうか?
描写力の高さに大きく影響している理由は画素ピッチ。
画素ピッチとは何かを説明します。
画素ピッチ
センサーというのはマス状に区切られています。
そのひとつのマスが1画素。
画素数とはセンサーの中にあるマスの数です。
つまり、センサーの大きさに画素数は比例しないということです。
その為、小さいセンサーでも高画素にすることが可能ですがデメリットが出てきます。
そのデメリットとは階調が失われてしまうことです。
なぜ、階調が失われるかというと光の受ける量が大きく影響しています。
小さいセンサーで高画素にするということは1画素の面積が小さくなります。
面積が小さくなった分、1画素が受けることのできる光の量が減少してしまうというわけです。
その結果、ダイナミックレンジが狭くなり、階調が滑らかでなくなります。
階調が滑らかに表現できないということは、描写力の乏しい写真になってしまうということです。
「GFX 50S」は大型センサーを搭載しているので、1画素の面積を大きく取ることができます。
その為、光を受ける量が増え、階調が豊かな写真を撮影することが可能となります。
「FUJIFILM GFX 50S+GF63mmF2.8 R WR」
- 明るい所と暗い所が混在していますが、どちらにも破綻なく表現されています。
- 暗部も暗いなりにつぶれず描写されています。
- 花びら1枚、1枚しっかりと表現されています。
- ボケがキレイに描写されています。GF63mmの描写力の高さがわかります。
- 大型センサーを搭載しているだけあって、絞り開放にすると被写界深度の浅さがよくわかります。
- 白い雲の中に薄ピンクの花びらという表現しにくい場面でも、きっちり分離して表現されています。
- グリーンとマゼンタという表現が難しい補色の組み合わせですが破綻もなく表現されています。
- ボケていても色の分離がしっかりできています。
- ベタになりがちな朱色のベンチも、きっちりと木の素材感が表現されています。
- 破綻が出がちな太陽を入れての撮影もきっちりと表現されています。
- 同色が重なり合ったシチュエーションでも、きっちり分離して表現されています。
- 薄曇りのフラットな光線状況でも階調をきっちり作ってくるあたりは大型センサーの凄さではないでしょうか。
まとめ
カメラを肩から下げて、歩きながら撮影をしました。
印象としては中判サイズのデジタルカメラを持っているというより、35mmサイズのデジタルカメラを持っているような感じです。
全く苦にならずに撮影することができました。
この気軽さで大型センサーの描写力が手に入るというのはスゴイことです。
次は、この「GFX 50S」でポートレートを撮ってみようと思います。
人の肌をどのように描写するのか楽しみです。
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