MacBook Pro 15-inch (Early 2011)を SSDに換装したら爆速に!

Apple MacBook Pro 15-inch Early 2011 PC

古いMacBook Pro(15-inch, Early 2011)のパワー不足が目立つようになってきました。

7年も前の機種なので仕方がない部分はありますがCPUはCore i7-2635QMなのでまだまだいけるはずです。


ボトルネックの部分を探すとハードディスクが一番怪しいので換装することにしました。

現状のハードディスクのスペックは500GBで回転数は5,400rpm、3Gbpsです。

これを最新のSSDに換装するとかなりの性能アップが期待できます。

換装するSSDは容量や速度などを考慮しCrucial SSD 1000GB 内蔵2.5インチ 7mm MX500 (CT1000MX500SSD1/JP)をチョイスしました。



困っている3つの事

保存容量の不足

絶対的に保存する容量が足りないのでMacBook Proに撮影データを保存することができないということです。

カメラをつなぐ場合は対策として外付けHDに直接、保存していますが動作が安定しないという事がネックになっています。

Adobe Photoshop

Photoshopは仮想ディスクというものでメモリーが足りない部分を補うのですが空きがないため、補う事が出来ませんでした。

その為、動作が緩慢になったり、アプリケーションが落ちる事がありました。

Mac OS

容量が足りない事でOSの挙動が不安定です。

保存途中で止まったりするのでヒヤヒヤしながら作業していました。


SSDの選定

容量

現在のSSDが128GBです。

最近の撮影データ量から考えるとなるべく大容量なものがいいですがコストを考えて1TBに決定。

機種

この「MacBook Pro 15-inch Early 2011」に対応していて信用のあるブランドのものであることを条件。

その結果、「Crucial MX500 SSD」に決めました。

予算

Amazonで17,480円(2019.2.22)です。

今までのデータコピー作業の煩わしさやphotoshopの緩慢な動きが無くなると思えば安い出費です。

1TBのSSDが1万円代って、すごく安くなりました。

ただ、ハードもどんどん良くなっていますが、写真のデータ量も増えているので作業時間はあまり変わらないという終わりなき旅な感じですね。


換装方法【準備編】

用意するもの
SSD
精密ドライバーの+とヘクスローブドライバのT6


まずはデータを移動させるためにUSB経由でクレードルを接続し、クレードルに新しいSSDを差し込みます。

その後、MacBook Proを再起動させます。

再起動を始めた直後に「commnad+R」を押し続けユーティリティウィンドウが表示されたらOKです。


ウィンドウからディスクユーティリティを起動させ、メニューの復元を選びます。

復元先を新しいSSD、復元元を内蔵ハードディスクを選びます。

容量にもよりますがかなりの時間がかかりますのでしばらく放置することになります。

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました


換装方法【分解編】

データのバックアップが終了したらMacBook Proの分解作業に入ります。

Apple製品らしくアクセスはあまり良くありませんね。

天面が傷つかないように柔らかい布を敷き、その上に本体を置きます。

準備ができたら底面パネルを外していきます。

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました


底面パネルのネジは全部で10本、長さが違うものもあるので外す際は注意してください。

精密ドライバーの#000を使用しました。

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました


ネジを全て外すと底面パネルが外れます。

ストレージベイは左下です。

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました


ハードディスク周辺にある4本の黒いネジを外します。

ハードディスクについている白いフラップを持ち、引き上げてハードディスクを外します。

ハードディスクにはSerial ATAの薄いフィルム上のケーブルが使用されているので細心の注意を払ってハードディスクからケーブルを外します。

さらに4本の固定具が装着されています。

この固定具の取り外しにはT6のヘクスローブドライバーが必要となるので注意してください。

4本全て取り外します。

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました


ハードディスクの取り外しは終了です。

この逆の手順でSSDを取り付け、底面パネルを戻したら作業は終了です。

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました

コマーシャルフォトグラファーがMacbook ProのSSD換装をしました


「TRIM」

最後の作業として「TRIM」をONにしなければなりません。

「TRIM」とはSSDを使用する際には必要な機能です。

新しい機種であれば最初からONになっていますが古い機種はONになっていないものがあります。

まずONかOFFか確認をします。


メニューから【移動】→【ユーティリティ】→【システム情報】を立ち上げます。

そのウィンドウの左側から【SATA/SATA Express】を選択し、SATAに接続された機器が右側に表示されるので取り付けたSSDを選択します。

そうすると右下にSSDの詳細が表示されるので項目の中から【TRIMサポート】を見ます。

「いいえ」の場合は有効化されていないので有効化します。


「TRIM」を有効化する方法

ターミナルを使用して有効化します。

ターミナルを起動したら【sudo trimforce enable】と入力します。

パスワードを設定していればパスワード入力画面が表示されるので入力して下さい。


その後、確認画面が2回出るので全て【y】と入力します。

入力が終わると自動的に再起動するので起動するまで待ちます。

起動したら【システム情報】を確認して【TRIMサポート】が「はい」になっていれば無事に有効化が終了となります。


SSDにした結果

ベンチマークテストを行った結果、ディスク関係は6倍程度、スピードがアップしました。

起動速度も半分以下になり、静かでパームレストが熱くない上、バッテリーの持続時間も向上しました。

デメリットは作業の手間くらいでメリットは計り知れません。

古いMacBook Proをお持ちの方にはぜひ、オススメです!