「Profoto A1」はすごい画期的なクリップオンストロボなんです。
発売されて、直ぐに購入しちゃいました。
もう他のクリップオンが使えなくなるくらい段違いの性能です。
何が違うか?
その違いをプロカメラマンからの視点でお話ししたいと思います。
世界最小のスタジオライト「Profoto A1」
Profoto A1の公式サイトには「世界最小のスタジオライト」のコピーで紹介されています。
スタジオで使うようなライトを知らない人には、意味がわかりづらいですよね
でも、こう考えるとわかりやすくなると思います。
普通のクリップオンストロボを使っていてどんな不満がありますか?
ぼくが思いつくのは、この3つの不満です。
2.直ぐに電池が無くなるので予備電池をたくさん用意しないといけない。
3.光がかたくて、ストロボで撮りましたよっていう写真になっちゃう。
実は、これってスタジオ用ストロボではありえないことなんですよね。
スタジオで使うストロボというのはジェネレーターという電源部と発光部が分かれています。
ジェネレーターは電気をためて、コントロールするためのものです。
スタジオって200V(簡単に言うと家庭用電源100Vより電気量が多い)だったり、最近のジェネレーターはチャージ時間がめちゃ早い。
なのでチャージが間に合わないなんてことはほとんどありません。
もちろん、電池ではなく電源なので途中で切れることもないですよね。
光のかたさはライトボックスやアンブレラなど様々な方法で変えることができます。
つまり、クリップオンストロボでのライティングはできないことが多すぎます。
そのため、できない前提でライティングを考えなければいけなくなっちゃいます。
被写体にベストなライティングではなく、妥協したライティングなんて、フォトグラファーにとってストレス以外の何物でもないですよね。
そんなストレスフルなクリップオンストロボの世界に突然現れたのが「Profoto A1」です。
Canon スピードライト600EX II-RTと比べてみる
最新のクリップオンストロボ「Canon スピードライト600EX II-RT」と比べてみます。
比較により「Profoto A1」が、どんなクリップオンストロボか、わかりやすくなるはずです。
Profoto A1 | Canon 600EX II-RT | |
---|---|---|
最大出力 | 76Ws | ガイドナンバー 60 | 出力調整 | 9絞り(液晶表示2.0-10) | 7絞り(液晶表示1/1-1/128) | 充電時間 | 0.05-1.2秒 | 0.1-5.5秒 | TTL | 使用可能 | 使用可能 | モデリングライト | LED | 使用可能 | ワイヤレス機能 | 使用可能 | 使用可能 | 最大発光回数 | 350回(フルパワー) | 100回(フルパワー) | 重量 | 560g(バッテリー含む) | 535g(単3形アルカリ乾電池 4本仕様時) |
3つの不満を比較
「シャッターを切りたいのにチャージが間に合わずに発光しない」
「600EX」はフルパワーで5.5秒、最小で0.1秒チャージに時間がかかります。
「Profoto A1」はフルパワーで1.2秒、最小で0.05秒です。
この差はかなり大きいですよね。
最大で4秒以上、チャージタイムが違います。
5秒以上、チャージに時間がかかるということは人物撮影であれば間違いなく使えないレベルです。
このチャージタイムだけでも「Profoto A1」のレベルの違いを感じるには十分なはず。
「直ぐに電池が無くなるので予備電池をたくさん用意しないといけない」
「600EX」は単3形アルカリ乾電池を使用してフルパワーで100回、「Profoto A1」はバッテリーを使用してフルパワーで300回。
圧倒的な差です。
「Profoto A1」と同じカット撮影しようとすると余分に単3形アルカリ乾電池を8本も必要です。
かなり負担ですよね。
「600EX」は100回と記載されていますが経験上、最後の方はかなりチャージ時間が遅くなります。
それにひきかえ、「Profoto A1」はギリギリまで変わらないチャージタイムで撮影できました。
「光がかたくて、ストロボで撮りましたよっていう写真になっちゃう」
これについてはスペックだけではわからないですよね。
なので両方、使用したぼくの感想で言っちゃいます。
はっきり言って別次元です。
今までのクリップオンストロボでは気になってた事を全く気にしなくてよくなりました。
わかりやすく言うと光の質が違います。
だからストロボライトのようなライティングができるわけです。
Canon EOS-5DsR + Profoto A1
光の質と言われてもピンときませんよね。
そこで実際に撮影した写真を載せます。
今まで、クリップオンストロボを使った事がある人なら、見ただけで絶対わかるはずです。
世界の写真家たちが驚いた
まとめ
「Profoto A1」の公式サイトに「世界最小のスタジオライト」と書かれている理由がわかりました。
実際、「Profoto A1」を使っているとクリップオンストロボでライティングしているという感覚ではなく、スタジオでライティングしていく感覚。
クリップオンストロボは思い通りにならないので、あまり使わないようにしていました。
でも、「Profoto A1」を買ってからは使用頻度が増えました。
そして、あまりの使いやすさに、もう1台購入。
「Profoto A1」は最強クリップオンストロボというのが、ぼくの評価です。
ポートレートのロケ撮影をしているカメラマンには絶対、オススメです。