「SONY RX0Ⅱ 」(DSC-RX0M2)と「RX0」を比較。プロカメラマンが、ぶった切ります!

SONY(ソニー)Cyber-shot(サイバーショット) DSC-RX0M2 Review

2019年4月12日にソニーから「RX0Ⅱ」が発売されます。

先代機「RX0」が発売されたのが2017年10月でした。

それから約1年半、何が進化したのでしょうか


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「RX0Ⅱ」の特徴

1.0型イメージセンサー搭載による高画質

高感度、低ノイズ、ワイドダイナミックレンジを実現する有効約1530万画素のメモリー一体1.0型積層型Exmor RS(エクスモア アールエス)CMOSイメージセンサーを搭載。

高解像でゆがみの少ない広角24mm(*1)ツァイス テッサー T*レンズにより、高コントラストでシャープな静止画や動画を撮影できます。

また、進化した画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)で、従来比約1.8倍(*2)の高速処理性能を実現。

顔・瞳検出の速度や精度を向上させるとともに4K動画の本体内記録にも対応しました。

さらに、進化した画像処理アルゴリズムにより、解像感と低ノイズを両立した高い質感表現を追求しています。

*1 撮影画角からの換算値(35mm判相当)
*2 DSC-RX0に搭載のBIONZ Xと比べて


防水・防塵(じん)性能と堅牢(ろう)性を備えた小型ボディ

雨天、水中、ほこりが多い環境や、カメラが不意に衝撃を受ける場面での撮影を可能にする、10m防水・防塵(じん)(*1)、2.0m耐衝撃(*2)、200kgf耐荷重性能(*3)。

液晶モニターを角度調整した状態でも、防水・防塵性能は保たれます。

*1 JIS保護等級IP68相当の防水・防塵性能があります。水中ではピントが合う最短の撮影距離が長くなります。また、画角が狭くなります。本機は水中で沈みます。水没防止のためストラップ等をご使用ください
*2 MIL-STD810G C1 Method 516.7に準拠した5cm合板上で落下試験をクリアしています。液晶モニターを格納したときのみ有効です
*3 当社試験条件による。液晶モニターを格納したときのみ有効です


本格的な静止画撮影機能

最高約16コマ/秒(*1)の高速連写が可能です。

連続撮影枚数は約129枚(*2)となり、被写体の一瞬の表情や決定的瞬間を逃さず捉えられます。

「瞳AF」(*3)の精度・速度も向上(*4)し、人物撮影時にシャッターボタンを半押しするだけで、被写体の瞳にピントを合わせられます。

また、色再現性もさらに高まり、人物の肌や鮮やかな花などの色あいを、自然な印象で描写できます。

最短撮影距離は約20cmを実現し、テーブルフォトの撮影にも最適です。

*1 「速度優先連続撮影」モード時のみ。1コマ目の露出とピントに固定されます
*2 記録画素数:JPEG Lサイズスタンダード
*3 静止画撮影時のみ有効
*4 DSC-RX0に対して


手ブレ補正にも対応した4K動画撮影機能

画素加算のない全画素読み出しによる4K 30p動画(*1)の本体内記録が可能(*2)。

4K映像に必要な画素数の約1.7倍の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力することで、モアレやジャギーが少なく、解像感の高い画質を実現します。

動画撮影時の本体内電子手ブレ補正(*3)にも対応。

さらに、モバイルアプリImaging Edge Mobile(イメージング エッジ モバイル)で、4Kを含む高ビットレート動画をスマートフォンへ転送(*4)でき、専用アプリMovie Edit add-on(ムービー エディット アドオン)を使えば、ジンバル撮影のような、なめらかな映像に補正できます(*5)。

*1 QFHD 3840×2160。Wi-Fiは動作しません
*2 連続撮影時間は約45分です。撮影時間は撮影環境によって変わる可能性があります。XAVC S記録方式での動画撮影時は、Class10以上のmicroSDHC/SDXCメモリーカードが必要です。100Mbps記録時にはUHS-I(U3)のmicroSDHC/SDXCメモリーカードが必要です
*3 手ブレ補正OFF設定時より画角が狭くなります
*4 転送/再生可否はスマートフォン機器の性能によります
*5 撮影時より画角が狭くなります。動画は最大フルHDで書き出されます


撮りかたの幅を広げるさまざまな撮影スタイル

液晶モニターは上方向約180度、下方向約90度の角度調整が可能に。

自分撮りやハイアングル、ローアングルでの撮影など、さまざまなシーンに対応します。

角度を変えても防水・防塵(じん)性能が保たれているので、水辺や水中でも角度を調整できます。

また、別売のシューティンググリップ(VCT-SGR1)(*)と組み合わせれば、手元でズームや静止画/動画撮影の操作ができ、より幅広い撮影スタイルが楽しめます。

* シューティンググリップ装着時は、防水性能はなくなります

ソニー公式サイトより引用


「RX0Ⅱ」と「RX0」を比較

RX0 Ⅱ RX0
イメージセンサー メモリー一体1.0型積層型CMOSセンサー
有効画素数 約1530万画素
画角(35mm判相当) 24mm 単焦点
F値 F4(固定)
最高シャッタースピード 1/32000秒
ISO感度 ISO125-12800
オートフォーカス 25点
高速連写 約16コマ/秒
動画撮影 4K Full HD Full HD(XAVC S対応)
4K HDMIクリア出力
モニターサイズ 1.5型液晶(約23万ドット)
可動式モニター 上に約180度/下に約90度 NONE
スーパースローモーション 最大960fps(40倍)


主要なスペックだけを見てると、ほとんど違いがわからないですね。

進化した主なポイントをまとめてみると

液晶モニターが可動式
撮影可能最短距離が50cmから20cmに変更
画像処理エンジンの処理性能が1.8倍にアップ
4K動画の本体内記録が可能


4K動画の本体記録ができるようになったことは、メリットが多いのではないでしょうか。

あとは地味に液晶モニターが可動式になったことも使い勝手アップ。

撮影可能最短距離は自撮り対策のようです。

どちらにしても、スゴく進化したというより、マイナーチェンジという感じですね。


フォトグラファーのぼくが望む「RX0Ⅱ」はコレだ!

ちょっと、ぼく的には不満が残るスペックでした。

そこで、このスペックなら、すぐに買っちゃいますという理想を勝手に考えたいと思います。

レンズ

35mmカメラ相当で24mmは画角が狭いですね。

最低でも16mmくらいの画角の広さは欲しいです。

このカメラで撮影する状況って、やっぱり迫力のある風景もしくは自分+風景ですよね。

その状況で24mmでは撮影できる範囲が狭すぎます。


ということで、ぼくの理想の「RX0Ⅱ」は16mmと24mmの切り替えができるレンズ。

ズームレンズの必要はありません。

風景を大きく写したい時や自分も入れて撮りたい時は16mmで撮影。

自分が撮影者で風景を撮影する時は24mm。

16mmだとパースが強調されるので24mmを使用することにより、ナチュラルな感じで風景を撮影します。


光学式手ブレ補正

アクションカメラというジャンルになると思うのですが、なぜ光学式手ブレ補正がないのでしょうか。

これが有るのと無いのとでは雲泥の差があります。

ジンバルを使えば良いということなのかもしれませんが、使えない場合も有るので単体で手ブレは補正したかったですね。


例えば、このカメラなら頭や手につけて、撮影する機会も多いはずです。

その場合、ジンバルは使えません。

そうなると、全くブレに対して補正することができません。

せっかく撮影してもブレが激しすぎて使えないということになりますよね。


「RX0Ⅱ」は手ブレ補正への対策として、本体内電子手ブレ補正というものが搭載されています。

しかし、これを使用すると画角が狭くなるのでNG。

どの程度、画角が狭くなるのかは実機で確かめていないのでわかりません。

それでも、焦点距離24mmから、さらに狭くなるのは厳しいですよね。

ということで光学式手ブレ補正は必須です。


ライブ配信機能

その瞬間、その場所にいなくても同じ体験ができる。

それってスゴいことです。

さらに、それがリアルタイムだったら。

想像するだけでワクワクしますよね。

映像はデータが重いとか制約がありますが、ぜひ実現して欲しい機能です。


おわりに

けっこう、言いたいことを言ってしまいました。

でも、こういうカメラって夢が無いといけないと思うんですよ。

今までは撮れなかった場所や状況で撮影して、それを表現できる。

このカメラで何を撮影しようかと考えるだけでドキドキできる、そういう存在になって欲しいです。


「RX0Ⅱ」は映像的な性能は上がりました。

でも、素晴らしい体験を多くの人と共有することができるツールとしての性能はまだまだ。

ぜひ、今後はこの部分をつめていってもらいたいです。


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