今まではロケ撮影でも精度の高さと使いやすさを優先して重量級のジッツォの三脚を使用していました。
ただ、機動性が必要な撮影では邪魔になることも多く、思い切って軽い三脚を購入することに決定。
条件は軽量であること、ある程度のハードな撮影にも使用できることです。
まず、どんな種類があるかチェックしにヨドバシカメラに行ってきました。
見るまでは軽量三脚なんてどれも軽くするために性能を削った同じようなものばかりだと思っていましたが実際に見てみるとびっくりするほどの種類がありました。
いつもはぼくが必要とする条件に合うものはプロ用として定番のもの。
選ぶというより選ばざるをえないという感じなのでここまで試して買うのは初めてです。
何種類もチェックし、確認した上で最終的に選んだのはマンフロットのBefreeカーボンファイバー三脚(MKBFRC4-BH)です。
なぜ、この三脚を選んだかをお話したいと思います。
軽量コンパクトなのに耐荷重が4Kgの安定性
カーボンの素材感がまで表現されています。
マンフロットのバッケージはどれもレベルが高いですね。
スペックが記載されています。
最大高142cm、格納サイズ40cm、重量1,100g、最大耐荷重4kg。
大きな単焦点の望遠レンズを使用しない限りは余裕がある、安心なスペックです。
ちなみにぼくが持っているソニーのα7IIIボディが約650g、FE 24-70mm F2.8が886gです。
足しても1536gなので余裕ですね。
欲を言えば最大高が、あと40cmくらい高ければ、ぼくの身長と同じくらいなので使いやすいのになと思います。
最大高は格納サイズや重量とのトレードオフなので仕方ないですよね。
圧倒的にコンパクト!
実物を見ると三脚と思えないほどコンパクトなサイズです。
ケースの厚みもしっかりしていて高級感があります。
特別なギミックでコンパクトに収納が可能です。
簡単に説明するとエレベータをマックスに伸ばした状態で脚を通常とは反対方向にたたみます。
そうすると雲台のサイズ分だけコンパクトに収納することができるんですよね。
ありそうでなかった考え方。
これは、なかなかの仕組みだと感心しました。
この開脚角セレクタなるものがコンパクトに収納できる理由です。
なんと、特許取得済みでした。
ということは残念ながら他メーカーの三脚ではこの仕組みは使えないということですね。
脚が4段階、伸びることによってコンパクトながら142cmの最大高を実現しています。
上から見ると開脚角セレクタの形状はこんな感じです。
格納時の開脚角セレクタはこの位置です。
通常の高さ
通常の脚の位置です。
通常時、開脚角セレクタはこの位置になります。
ローアングル
これだけ、脚を開くことができローアングルの撮影ができます。
ローアングル時、開脚角セレクタはこの位置になります。
ボールヘッド
ボールヘッドは自由にアングルを変えることができるので撮影の自由度が上がります。
クイックリリース方式なので三脚から外して、手持ちに変える場合もタイムラグ無く撮影することができます。
クイックリリースプレートです。
ネジにリングが付いているので締めやすくて良いですね。
ぼくが使っているジッツォのクイックリリースプレートだとマイナスの切り欠きがあるだけなので毎回、コインを探すのが大変です。
これって本当に面倒なのでとてもありがたいです。
ボールヘッドにクイックリリースプレートを装着するとこんな感じです。
クイックリリースプレートにはマンフロットのマークがデザインされていて、さすがイタリアのメーカーだなと思いますね。
まとめ
いつもとは違う方法で三脚を選んで感じたのは、しっかりとした選ぶポイントを持たなければならないということ。
ぼくの選ぶポイントは重量と耐久性。
そのポイントを実現するためには予算にとらわれてはいけません。
他にも軽量で安い三脚はあります。
でも、ぼくの要求水準を満たしてはくれませんでした。
特に仕事で使うという事もありますが、予算にとらわれずに選んだ結果がマンフロットのBefreeカーボンファイバー三脚だったわけです。
他のものより価格は高いですが、今回のブログを見てもらえれば、この三脚の性能の高さがわかっていただけたと思います。
三脚を買わない人や安い三脚で充分だと思っている人には、これだけは伝えたいです。
カメラやレンズにお金をかけるのは当然です。
でも三脚を持っていることにより夜景や構図をがっちり決めたカッコいい写真を撮ることができます。
間違いなく写真の幅をグッと広げてくれます。
だから、カメラやレンズを買うのと同じように、絶対、必要なものとして三脚を買ってください。
今回、ぼくはマンフロットのBefreeカーボンファイバー三脚をセレクトしました。
あなたが三脚を選ぶときに自分はどんな三脚が必要なのか、どこが1番のポイントなのかを考えて自分に合う三脚を選んでほしいです。
高価な三脚には高価な理由があります。
その理由は使ってみるとわかります。
きっと、その三脚は何十年も使うことができるでしょう。