ニコンから35mmフルサイズデジタル一眼レフ「D780」が2020年1月24日に発売されると発表がありました。
市場想定価格は27万円前後と想定されます。
今回の記事では「D780」の特徴と現行機種「D750」と比較します!
「D780」の特徴
狙った被写体を高精度に捉える51点AFシステム
「D750」からAFシステムをさらに強化し、ファインダー撮影時のAF性能が大きく向上。
「D5」のAFアルゴリズムを「D780」用に最適化して搭載したことにより、「オートエリアAF」時の被写体検出性能が上がり、狙った被写体をより高精度に捉えます。
また、画像処理エンジン「EXPEED 6」の高い演算能力により、180KピクセルRGBセンサーを用いたアドバンストシーン認識システムが進化。
撮影シーンや被写体をより詳細に解析できるようになり、「3D-トラッキング」の動体追尾性能が向上しています。
「瞳AF」対応、像面位相差AF搭載の273点ハイブリッドAFシステム
ニコンのデジタル一眼レフカメラとして初めて像面位相差AFを採用。
ライブビュー撮影時のAF性能が飛躍的に進化しました。
像面位相差AFとコントラストAFを状況に応じて自動的に切り換えるハイブリッドAFシステムが、撮像範囲の水平、垂直約90%の広範囲をフォーカスポイント273点でカバー。
画面周辺部の被写体へのピント合わせも容易にできます。
さらに、静止画撮影のオートエリアAF時には、人物が動いている場合でも瞳を正確に認識してピントを合わせられる「瞳AF」に対応。
ポートレート撮影などで、瞳にしっかりとピントの合った写真を撮影できるため、構図に集中しながら快適に撮影ができます。
また、動画撮影時のAF速度※、追従感度の調整もでき、撮影意図に合わせたスムーズなピント合わせが可能です。
優れた高感度・低ノイズ性能で高画質な静止画・動画を実現
有効画素数2450万画素、裏面照射型CMOSセンサーと、画像処理エンジン「EXPEED 6」の採用により、常用ISO感度100~51200の広い常用感度域を実現。
高感度でも解像感を保ちながらノイズを効果的に低減します。
また、動画撮影はフルフレームでの4K UHD/30pだけでなく、フルHD/120pの動画撮影も可能です。
さらに、10bitでのHDMI出力時には、HLG方式のHDR動画が撮影でき、カラーグレーディング無しで明暗差のあるシーンでもディテールまで階調豊かな美しい映像が得られます。
多彩な映像表現をサポートする性能・機能
ファインダー撮影時、ライブビュー撮影時ともに最高約7コマ/秒での快適な高速連続撮影が可能。
かつ、バッファーメモリーの大容量化で、データサイズの大きい14ビットロスレス圧縮RAWでも「D750」の約4倍となる約68コマの連続撮影ができるため、シャッターチャンスを逃しません。
シャッタースピードは1/8000秒~最長900秒までの幅広い露光時間の設定が可能。
動きの速い被写体の撮影や、太陽が明るい日中の屋外での撮影でも、1/8000秒と組み合わせることで、大口径レンズの開放絞りを活かした印象的なポートレート撮影ができます。
また、撮影モードがMのときカスタムメニューで最長900秒まで設定できるので、天体撮影などの長時間露光撮影にも最適です。
さらに、自動で4倍と5倍のスローモーション動画を撮影できる「スローモーション動画」機能を搭載しているほか、10bitでのHDMI出力時には、ニコン独自の「N-Log」が使用できるなど、ユーザーのニーズに応える高い動画撮影機能も搭載しています。
高い信頼性と操作性により幅広い撮影シーンで活躍
カメラボディーは、カメラ上面と背面カバーにマグネシウム合金を採用したモノコック構造で、高い剛性と耐久性を達成しながらも軽量ボディーを実現しています。
ボディーの各所に効果的なシーリングを施して信頼性の高い防塵・防滴性能を確保。
また、使いやすさに配慮したボタン配置と、指がかりの良い握りやすいグリップで操作性を向上しています。
低消費電力設計で1回の充電で約2260コマ(CIPA規格準拠)の撮影に対応し、長時間の撮影にも安心して使用できます。
また、画像モニターには「ニコンD850」(2017年9月発売)同等のチルト式3.2型約236万ドット画像モニターを採用。タッチパネルで多彩な操作も可能です。
幅広い撮影シーンで高い信頼性と操作性を発揮し、安心で快適な撮影ができます。
「D780」と「D750」の違いをピックアップ
D780 | D750 | |
---|---|---|
有効画素数 | 2450万画素 | 2432万画素 |
撮像素子 | 35.9×23.9mmCMOSセンサー | 35.9×24.0mmCMOSセンサー |
記録画素数 | 6048×4024 | 6016×4016 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/4000~30秒 |
ISO感度 | ISO 100~51200 | ISO 100~12800 |
動画記録レート | 3840×2160 | 1920×1080 |
モニター | 約236万ドット | 約122.9万ドット |
撮影可能コマ数 | 約2260コマ | 約1230コマ |
プロ写真家が見た「D780」
現行機種「D750」からの正常進化というのが率直な感想です。
現在のトレンドである「瞳AF」などのAF系の進化、動画の「4K」対応、バッファーメモリーの大容量化による「約68コマの連続撮影」など「D750」の古くなってしまった部分をアップデートしています。
イメージセンサーはスペック的には大きな違いはありませんが、発売から5年の月日が経っているので性能は段違いのはずです。
あわせて、映像エンジンの進化も大きいので出力される画質は、かなり期待してもいいと思います。
ニコンらしい、手堅いけど確実に性能を上げてきたカメラではないでしょうか。
「D750」ユーザーは買い替えましょう。
使い勝手の良さや性能の高さをゲットできます。
他メーカーのユーザーは、「D780」というカメラがあるんだという認識くらいでいいと思います。
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引用はすべて「Nikon」公式サイトより