富士フイルムは、44×33mmラージフォーマットセンサーを搭載する「GFX100」を2019年6月下旬に発売。
GFXシステムとしては「GFX50S」、「GFX50R」につづき、3機種目となります。
価格はオープンプライスで、実売は120万円前後とみられます。
主な特長
ボディ
35mm判の約1.7倍の面積を持つ対角55mmのラージフォーマットイメージセンサーを搭載しながら、ボディ外寸(幅156.2mm x 高さ163.6mm x 奥行き102.9mm 最薄部48.9mm)、及び重量(約1400gバッテリー2個、メモリーカード、EVF込み)は、35mm判デジタル一眼レフのフラッグシップ機同等レベルを達成しています。
センサー/プロセッサー/マウント
本モデルのために新たに開発した対角線長約55mm、有効画素数約1億2百万画素のイメージセンサーを搭載。富士フイルム独自の優れた色再現を司る第4世代のプロセッサー「X-Processor 4」と、超高解像力「フジノンGFレンズ」との組み合わせにより、世界最高レベルの静止画画質を実現します。
ブレ補正システム
一般的にイメージセンサーの画素数が上がれば上がるほど(1画素あたりのサイズが小さくなればなるほど)手ブレによる画質劣化の発生確率性は高くなります。そこで富士フイルムでは、35mm判を超える大きさのイメージセンサーを搭載したデジタルカメラとしては世界初となる対角55mmのラージフォーマット専用ボディ内手ブレ補正機構を本モデルのために新開発しました。これにより、最大で5.5段分の手ブレ補正効果が得られます。
ファインダー/モニター
GFX 50Sで高い評価を得たアングルを可変出来る着脱式EVFシステム(EVFチルトアダプター EVF-TL1使用時)を継承しつつ、性能を大幅に向上しました。世界最高クラスの576万ドット有機ELパネルを採用し、ファインダー倍率0.86倍、非球面レンズを含む5枚の光学ガラスを使用した高精細なEVFユニットを新開発、極めてシビアなピント精度を求められる1億2百万画素画素センサーに対しても正確なフォーカシングが可能です。
色再現/画質設定
新開発のイメージセンサーと第4世代プロセッサー「X-Processor 4」の組み合わせにより、高いレタッチ耐性を求めるプロ写真家から要望の多かった「16bitRAW」記録に初対応。さらに、富士フイルムのデジタルカメラ最大の特長である「フィルムシミュレーション」による色再現を、プロの撮影現場においてより有効活用出来るよう、16bit TIFF記録にも対応。1億超画素の超高解像度と豊富な色・階調再現で、撮影後の画像処理耐性が大幅に向上、プロ写真家のあらゆるニーズに応えます。
動画撮影
第4世代のデバイス「X-Processor 4」の高い処理能力と、高速読み出しが可能となった新イメージセンサーとの組み合わせにより、35mm判を超える民生用ラージフォーマットミラーレスデジタルカメラとして世界初となる 4K30P動画(10bit 4:2:2 外部記録時、※カメラ内記録時は10bit 4:2:0)の撮影が可能となりました。
オートフォーカス/連写
第4世代のXシリーズ(X-T3、X-T30)に搭載し、その精度と速度で高い評価を得ている最新の位相差AFアルゴリズムをGFXシリーズに初採用。センサー全面に配置された376万画素もの位相差画素を駆使し、通常のシングルAFはもちろんのこと、ゾーン、ワイドトラッキングAFにおいても既存のラージフォーマットカメラの常識を覆す高速高精度AFを実現しています。その効果はフォーカスレンズ群が重い単焦点レンズで特に顕著で、これまでのコントラストAFに比べて最大約210%高速化を達成しています。
さまざまな機能
GFX専用バッテリーNP-T125を2個搭載し、ボディ内手振れ補正機構搭載にもかかわらず背面LCD使用時で約800枚撮影可能です。さらにUSB充電、及び給電にも対応。USBパワーデリバリーに対応した外部バッテリーを使用することで、より長時間の連続撮影や、ボディ内の2個のバッテリーへの同時充電が可能となります。
「GFX100」と「GFX50S」の違い
GFX100 | GFX50S | |
---|---|---|
有効画素数 | 約1億200万画素 | 5,140万画素 |
撮像素子 | 43.8mm×32.9mm ベイヤーCMOSセンサー 原色フィルター採用 |
43.8mm×32.9mm ベイヤーCMOSセンサー 原色フィルター採用 |
撮影感度 | ISO100~12800 | ISO100~12800 |
液晶モニター | 3.2型タッチパネル式3方向チルト 約236万ドット(視野率約100%) |
3.2型タッチパネル式3方向チルト 約236万ドット(視野率約100%) |
連写 | 約5.0コマ/秒 | 約3.0コマ/秒 |
動画 | 4096×2160 | 1920×1080 |
記録画素数 | 11648×8736 | 8256×6192 |
手ブレ補正機能 | センサーシフト方式5軸補正 | 手ブレ補正機能付きレンズで対応 |
ビューファインダー | 0.5型有機ELファインダー 約576万ドット(視野率約100%) |
0.5型有機ELファインダー 約369万ドット(視野率約100%) |
寸法 | (幅)156.2mm×(高さ)163.6mm×(奥行き)102.9mm | (幅)147.5mm×(高さ)94.2mm×(奥行き)91.4mm |
質量 | 約1,155g(バッテリー、 メモリーカード含まず) | 約740g(バッテリー、メモリーカード含まず) |
イメージセンサーのサイズは変えずに、画素数を増やしたということがわかります。
ということは、1画素あたりの面積を小さくしたということです。
一般的には画素の面積を小さくすると、光を受ける感度が落ちるので描写力に悪影響を与えるとされています。
まだ、情報が少ないのでわかりませんが、どの様に対応しているのか興味深いところです。
あと、大きな違いとしては「ビューファインダーのドット数が大幅にアップ」・「動画が4K対応」・「イメージセンサーで手ブレ補正機能を対応」でしょうか。
画素数ほどのインパクトはありませんが、どれも撮影する際に使い勝手が大幅にアップする内容となっています。
仕様
有効画素数 | 約1億200万画素 |
撮像素子 | 3.8mm×32.9mm ベイヤーCMOSセンサー 原色フィルター採用 |
記録画素数 | 11648×8736 |
レンズマウント | FUJIFILM Gマウント |
撮影感度 | ISO100~12800(1/3ステップ) |
測光方式 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 |
手ブレ補正 | センサーシフト方式5軸補正 5.5段 |
シャッター形式 | 電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
連写 | 約5.0コマ/秒 (連続記録枚数: JPEG:41枚 可逆圧縮RAW:14枚 非圧縮RAW:13枚) |
フォーカス | シングルAF/コンティニュアスAF/MF(リング回転式) インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF) |
ファインダー | 0.5型有機ELファインダー 約576万ドット(視野率約100%) |
液晶モニター | 3.2型 3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約236万ドット(視野率約100%) |
ワイヤレス転送部 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth® | Bluetooth Ver. 4.2 |
電源 | 約800枚(バッテリー2個使用、オートパワーセーブON時) |
本体外形寸法 | EVF装着時 (幅)156.2mm×(高さ)163.6mm×(奥行き)102.9mm (最薄部48.9mm) EVF非装着時(幅)156.2mm×(高さ)144.0mm×(奥行き)75.1mm (最薄部48.9mm) |
質量 | 約1,320g(付属バッテリー2個、 メモリーカード含む) EVF装着時: 約1,400g |
付属品 | 充電式バッテリー NP-T125(2個、リチウムイオンタイプ) バッテリーチャージャー BC-T125(1個) プラグアダプター(1式) 交換式ファインダー EVF-GFX2(1式) ボディーキャップ(1個、本体に装着) ストラップリング(2個) ストラップ取り付け補助具(1個) ストラップリングカバー(2個) ショルダーストラップ(1本) ケーブルプロテクター(1個) ホットシューカバー(1個、本体に装着) シンクロターミナルキャップ(1個、本体に装着) 使用説明書 保証書一式 |
「GFX50S」を使っているボクとしては、かなり気になるスペック。
「GFX50S」の5000万画素でも調子の滑らかさは特筆ものですが、1億画素クラスになると、どう表現されるのでしょうか。
先ほども触れましたが、「GFX50S」と同じセンサーサイズということが、画像にどの様な影響を与えるか興味深いです。
早く、実機で撮影してみたいですね。
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